守谷で有機無農薬の野菜作りを実践する飯田智弘さんの農園です。
飯田智弘さんと奥さまの朋美さん 野菜作りだけでなくその食べ方もお話してくれて、想いが詰まった野菜を頂く幸せを実感できた。 ジーバナ農園ブログ:http://jivana.exblog.jp/ |
〈植物-土-虫-気候 全てがつながる野菜づくり〉
「ジーバナ」とはサンスクリット語で「生命や生活が永らえる」という意味。その名の通り、飯田さんはここで持続可能な野菜づくりに取り組んでいます。
彼が手がける野菜づくりは、その土地にあるもの、そこで手に入るものを使うことが基本。堆肥にも、自宅の裏にある雑木林で育まれた土着菌が使われています。ふかふかに積もり重なった林の落ち葉の下から掘り出した菌を米ぬかな
雑木林はきれいに手入れされている |
林床の土着菌(枯葉の白い部分) |
〈出会いが導いてくれた、土地に生きるということ〉
家は祖父の代から農業を営む農家。しかし、彼は決してすんなりとここまでの道のりを歩んできたわけではありませんでした。農業は小さな頃からごく身近な存在だったけれど、むしろ将来の仕事として意識したことはなかったといい
「植物のもつ本来の力を最大限に生かした野菜づくりをやってみたい」。日本に帰ってきた飯田さんの心には、やりたい事がはっきりと見えてきました。けれどもまだ、どうすればいいかはわからない。そんな悩みを抱えていた飯田さ
今、取り組んでいるのは、できた作物の種をとって同じ場所で次の世代の作物をつくる「固定種」の栽培。自分もこの土地の循環の一部、だから自分にとって、野菜をつくるということと、この土地で暮らすこととは切り離すことので
種を採り育てた茄子 毎年選抜した実の種を採り 育てることによって、 その土地に根付く「固定種」が 確立されていく。 |
これも種を採り育てたズッキーニ 畝間にあるのは麦。 雑草を抑制するだけでなく、 根によって土を柔らかくする。 夏になると暑さで枯れる品種なので、 そのまま緑肥としてすき込む。 |
作った野菜をただ売るだけでなく、農を通じて土地とともに暮らす生活の大切さや奥深さを伝えていきたい。そう話す飯田さんの笑顔を思い出すと、野菜もまた違ったものに見えてくるような気がします。